自宅で本格スパイスのタンドリーチキンをオーブンで簡単に作れる!なんていかがですか。スパイシーでピリッとした辛さが魅力のタンドリーチキンですが、スパイスを加減すれば、「辛いのは苦手!」という方もおいしく楽しめます。
タンドリーチキンに使う鶏肉の部位は、骨付きのチキンレッグや手羽元、鶏のもも肉やパサつきが気になる鶏の胸のむね肉もしっとりと仕上がります。好みの部位で美味しく楽しめますよ。
また、タンドリーチキンと合わせて飲みたいラッシーの簡単な作り方も紹介します。
タンドリーチキンとは
タンドリーチキンと聞くとインドの歴史的な伝統料理では?と思いましたが意外と歴史は浅く、72年ほど前に現在の形に完成されたそうです。
北インドの料理では「タンドール」と呼ばれる粘土製の釜が調理によく使われます
1974年にニューデリーのレストラン「モティ・マハル」が、ぶつ切りにした鶏肉をヨーグルトと塩、香辛料に漬け込みタンドールという壺でで焼いた「タンドリーチキン」を作りだしたといわれています。
その「タンドリーチキンのソース」を使い切るためにトマトとバターソースやクリームを加えて煮込むことで、バターチキンが生まれたそうですよ。
タンドリーチキンのソースで使うガラムマサラって?
ガラムマサラ(garam masala)はヒンディー語で、”garam” には「暑い」「熱い」、“masala”は「粉末状の混合スパイス」という意味があります。
このような意味合いもあってか、日本ではガラムマサラは辛い香辛料のイメージがあるかもしれませんが、辛みよりも香りをプラスするための香辛料です。
ガラムマサラは、スパイスの中でも熱で香りが飛びやすいものをブレンドしているので、料理の仕上げにサッと加える香りづけのスパイスですね。
ガラムマサラには何が入っているのか
ガラムマサラは沢山のスパイスの入った「万能スパイス」といわれています。
ガラムマサラはインド北部で使われるミックスパイスで、通常3~10種類のスパイスをブレンドしているそうですよ。
・クミン
・カルダモン
・ブラックペッパー
・クローブ
・ナツメグ
・ローレル
この組み合わせが基本だそうですが、それぞれにも種類があるので分量を含めたバリエーションは無限でしょうね。まさに家庭の味です。
ガラムマサラとカレーパウダーの違いとは
ガラムマサラとカレーパウダーは同じようなイメージがありませんか?
さきほど、ガラムマサラのスパイスとカレーパウダーに入っているスパイスはほとんど同じとお伝えしましたが、ガラムマサラとカレーパウダーの大きな違いはターメリックです。ガラムマサラには(黄色の)ターメリックが入っていません。
これから紹介するタンドリーチキンのソースは、複数のスパイスを揃えなくても本格的な味とコクのある旨みになります。
タンドリーチキンのソースの作り方
鶏肉だけでなくエビやブリのカマなどの魚介類を漬けても美味しいソースを紹介します。
タンドリーチキンは骨付き肉ですが、骨なしの鶏肉で作ると「チキンティッカ」と呼ばれますから、これから紹介するのは「チキンティッカ」ですね。一口大の(唐揚げ用)で売られているものを使うと漬け時間も少なく手軽に作ることができますよ。
タンドリーチキンの数あるレシピの中で、ソースの材料にヨーグルトが載っていることが多いのではないでしょか。タンドリーチキンのソースに使うヨーグルトは、「水切りヨーグルト」がおすすめです。
水切りヨーグルトの作り方
無糖のヨーグルトを目の細かいザルや茶こしなどにあけ、一晩冷蔵庫に置きます。出てきた水分は「ホエー(清乳)」です。プレーンヨーグルトのフタをとると浮かんでいることがありますね。このホエーにはたんぱく質やビタミン、ミネラルなどが含まれているので捨てないでください。でも使い道は?ですよね。おすすめはスープやパンに入れることです。
ほかにも牛乳を加えてリコッタチーズを作ることが出来ますが、またホエーが出来るのできりがありませんよ^^
タンドリチキンのーソースの作り方は混ぜるだけ!
○水切りヨーグルト 40g
○マスタード 20g
○ケチャプ 大さじ4
○カレーパウダー 大さじ4~(お好みで)
○とんかつソース 大さじ4
○ニンニクのすりおろし(チューブ可2~3cm)
○しょうがのすりおろし(チューブ可2~3cm)
ガラムマサラ 小さじ1~(お好みで)
○の材料を混ぜ合わせます。
タンドリーチキンの作り方
鶏肉700g(余分な脂肪を除いた)に軽く塩とこしょうをふり、タンドリーチキンのソース全量とポリ袋に入れ一晩漬け込みます。
「タンドリーチキン」は長く(3~4日)漬け込むと美味しいといわれますが、食べやすく切った鶏肉を使うと1日くらいでも美味しくいただけますよ。骨付きのチキンレッグや手羽元は3~4日漬けるといいですよ。
漬け込んだ鶏肉をクッキングシートを敷いた天板に並べます。
つけ合わせの野菜を用意します。鶏肉を並べたあとソースの残ったポリ袋に食べやすく切った野菜を入れソースをなじませます。
鶏肉と野菜を220℃に余熱したオーブンで15~20分焼きます。焦げやすいので途中様子を見てくださいね。
お好みで、焼き上がる少し前にガラムマサラを軽く振りかけると香りを楽しむことができます。
タンドリーチキンのソースがほんのり効いた野菜も一緒にどうぞ♪オーブン一つでバランスの良い一皿になりました。
タンドリーチキンに合わせたい!ラッシーの簡単な作り方
本格的なタンドリーチキンに合わせたい飲み物といえば「ラッシー」ではないでしょうか?スパイシーな料理にぴったりの「ラッシー」の簡単な作り方を紹介します。
<材料と作り方> 2~3人分
牛乳とヨーグルト 各150g
砂糖 大さじ2
レモン果汁 小さじ2
材料を全て混ぜ合わせるだけ。
とても簡単ですよ、スパイスの効いたタンドリーチキンによく合います。
まとめ
なんだか手間のかかりそうなタンドリーチキンですが、身近な調味料を合わせて作るタンドリーチキンのソースに漬けこむだけで本格スパイスのタンドリーチキンが簡単に作れます。お試しいただければ幸いです。
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