タイトルの、【鳥取和牛切り落とし】レシピと【安い肉】を…。なんとも対極的ですよね。というのも、先日我が家に荷物届きました。はて?心当たりはなく送り状を見ると、【モラタメ】…。筆者は思わず「モラえた⁈」と声をあげました。まさかモラえると思ってもいなかった鳥取和牛の切り落とし。
【娘に伝えたい】安いお肉を柔らかくする方法には、スーパーの特売牛肉を使う予定でしたが、鳥取和牛切り落としを使わせていただきます。とはいえ、お肉を柔らかくする方法は安いお肉はもちろん、高いお肉もより美味しく食べる方法でもあります。また、魚にも応用できるので、ぜひ参考にしてみてください。
鳥取和牛とは
箱の中には鳥取和牛の切り落とし400g×2パック。確かに以前【モラタメ】で応募した商品です。応募して初めて知った鳥取和牛について紹介します。鳥取和牛とは、鳥取県内で肥育されたホルスタイン種の肉用牛。
鳥取和牛はストレスのない環境で育てられ、コクのある赤身とまろやかで甘みのある脂が特徴。脂の融点が低いオレイン酸の含有率がとても高いので、口に入れると溶けてなくなるほどだとか。そのオレイン酸といえばオリーブオイルの主な成分なので、さっぱりと風味豊かな脂になるそうですよ。
さて、何を作りましょう。箱の中には「鳥取和牛切り落としレシピ」が入っています。牛丼に焼肉、ビーフカレーやプルコギにすき焼きも。どれも人気のレシピですが、鳥取和牛を初めて食べる筆者としては、出来るだけシンプルに調理して肉の旨味を味わいたいところ。今回作るのはステーキとオリジナル牛丼です。まずは下ごしら。
【鳥取和牛切り落とし】のステーキ
切り落とし肉でもまとめて焼けばボリュームアップ。小麦粉をまぶせば型くずれしにくいですよ。
料理を始める10分前に、肉(牛、豚、鶏)100gに対して小さじ1(3g)くらいの砂糖をまんべんなくまぶしておきます。
材料(2人分)
牛肉の切り落とし(下ごしらえ済み) | 400g(200g×2) |
シイタケなど好みのきのこ | あわせて200g |
塩・こしょう | 少々 |
小麦粉(薄くまぶす) | 適量 |
ⓐ玉ねぎ(すりおろす) | 1/2個 |
ⓐ万能ねぎ(小口切り) | 1~2本 |
ⓐしょう油 | 大さじ1 |
ⓐ酢 | 大さじ1/2 |
にんにく(芽を除いてスライス) 好みで | 適量 |
米油 | 大さじ1 |
塩・コショウ | 少々 |
小麦粉 | 適量 |
作り方の手順
① ⓐの玉ねぎソースを混ぜあわせる |
② きのこ類を食べやすい大きさに切る |
③ フライパンに米油とにんにくを入れ弱火にかける。にんにくが薄いきつね色になるまで炒めて取り出す |
④ 下ごしらえをした牛肉を2等分にして小判型にまとめ、両面に塩・コショウと小麦粉をまぶす |
⑤ ③のフライパンと加熱し、④と②のきのこを並べ入れ、きのこがしんなりしたら取り出す |
⑥ 牛肉は途中上下を返して6分焼く。両面に焼き色がついたら器に盛る |
⑦ ①のソースをかける |
※好みで、肉を焼いたフライパンで温かいご飯を炒め、③のにんにくを加えガーリックライスを添える |
安い肉を柔らかくする方法
肉だけでなく魚料理の下ごしらえにおすすめの調味料は砂糖。砂糖には旨味を閉じ込めたり、魚の臭みを取り除く働きがあります。料理を始める前に、肉(牛・豚・鶏肉)100gあたり小さじ(3g)の砂糖をまんべんなくすりこみ(混ぜ合わせ)ます。あとは砂糖は洗い流さずにそのまま調理してください(魚の下ごしらえの場合は洗い流します)。ただし、ひき肉にこの方法は使えません。
魚の臭み取りに【砂糖】
この方法は魚にも使えます。例えばしめサバ。まず砂糖を全体にふりかけてなじませ、冷蔵庫で1時間おいてから砂糖を洗い流し、水分をしっかりふき取ります。つぎに塩をふり冷蔵庫で1時間おき、塩を洗い流して水分をしっかりふき取ってから容器に入れ、身全体がかくれる程度の酢を入れ冷蔵庫に1時間おいます。あとは身を取り出し軽く水分をふき取り、ラップに包んで冷凍庫で48時間以上冷凍し(アニサキス対策)、食べるときは冷蔵庫で自然解凍してから、手で皮をむいて食べやすく切っていただきます。この下ごしらえはサバだけでなく、ブリや鮭にタラなどのほかに川魚にも、臭みが気になる魚に砂糖をまぶしてから水洗いが効果的です。臭み取りに使う料理酒がない!なんてときも砂糖使いで、臭みを取って、ふっくら&ジューシーに仕上げましょう。
砂糖や塩が浸透する量には限度があるから、調味料を多くまぶしても効果は変わらないよ
下ごしらえに【砂糖】を使うワケ
水によく溶ける砂糖には、「脱水性」と「保水性」があります。肉料理の下ごしらえに砂糖をもみ込むことで、肉の組織の間に入り込んだ砂糖が水分をひきつけ、旨味のもとになる肉汁が流れだしにくくなり、しっとり柔らかでジューシーな仕上がりになります。魚料理では、最初に砂糖でしめることで水分が出て、次の工程で塩をふったときの味の入りがよくなります。
まとめ
今回は【モラタメ】でモラった【鳥取和牛切り落とし】で牛丼とステーキを作りました。シンプルな調理で肉の旨味と脂の甘みを堪能。和牛=おいしい!だけでなく、産地によって味が違うことが少し分かりました。また、砂糖使いで肉を柔らかくする方法はおすすめです。ぜひお試しください!
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