進学や就職をきっかけに一人暮らしを始めた子供に、お金以外の仕送りをしている方は多いようです。慣れない自炊で食生活が乱れていないか、栄養は摂れているのか心配ですよね。そんなわが子(大切な人)へ送りたい【仕送りご飯】におすすめの食べ物や、おかずの手作りレシピと送り方も紹介していきます。
【仕送りご飯】食べ物✔ポイント
photo by ゲンゲ太郎
【仕送りご飯】せっかく送るなら喜んで貰いたいですよね。良かれと思って送っても「多すぎて食べ切れない!」、「忙しくてご飯作れない!」なんてことも。そんなことにならないための✔ポイントをまとめてみました。
✔簡単に食べられる物を送る
✔ちょっと高価な食材を送る
いくら日持ちのする食材でも多すぎると困るかもしれませんね。事前に電話やメールで確認しておくといいでしょう。また、一人で暮らす子供は結構忙しいものです。手間をかけずに食べられるご飯は喜んでくれるはず。そして、たまには【仕送りご飯】の中に自分ではちょっと買えない高価な食材で、プチ贅沢な気分を味わせてあげてはいかがでしょう。
【仕送りご飯】おすすめのおかず
仕送りをお金でなく食べ物で送るとなると、「何を送ったらいいの?」なんて思うかもしれませんね。筆者は一人暮らしをしているときに、実家から野菜や米にハム、菓子などを送ってもらいました。とても嬉しくて助かりましたが、野菜を食べきれなかったり、米に虫がわいてしまったなんてことも。これから紹介する【仕送りご飯】は、いつもの手料理を一食分ずつに分けて、保存容器やジップロックなどの保存袋に入れて冷凍・冷蔵するだけ。【仕送りご飯】を送るときは冷凍が基本ですが、作ってから2~3日で食べきれるようなら冷蔵でも。
仕送りご飯の✔ポイント
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✔気持ち薄味で
✔食中毒予防のために、取り分ける菜箸や保存容器や袋は清潔に
✔冷ましてから詰める
✔汁モレ対策を万全に
✔保存や食べ方などメモを添える
✔発送までの間、冷蔵・冷凍庫でしっかりと冷やす(予冷)
【仕送りご飯】は、食べるまでに最短でも1~2日と、作ってから時間がたってから食べます。その間に味が染みるので少し薄味にするといいでしょう。また、汁気は少なめにすることで傷みを防ぐ効果もあります。和え物は醤油を控えめにしてカツオ節で和えると水分を吸収しつつ旨味up!おすすめです。
ローストビーフ
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お肉の好きなお子さんにローストビーフはいかがでしょう。冷凍保存出来るので、お得にブロック肉が手に入ったら作って冷凍しておきます。解凍後は3~4日を目安に食べ切ります。これから紹介する作り方は、焼いたあと炊飯器の保温機能でじっくり火を通すので失敗はありませんよ。
・牛ももブロック肉…500g
・米油…大さじ1
ⓐ日本酒…大さじ1
ⓐ塩…小さじ1
ⓐ砂糖…小さじ1
ⓐにんにく(チューブ)…2cm
ⓐしょうが(チューブ)…2cm
ⓐ胡椒…小さじ1/2
【タレの材料】
ⓑ肉汁…あるだけ
ⓑ日本酒…大さじ1
ⓑ醤油…大さじ2
ⓑ砂糖…大さじ1
作り方
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① ポリ袋にⓐを入れて合わせる。牛肉を加えてよくなじませ冷蔵庫で半日~1日置く。
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② フライパンに米油を入れて中火にかけ、①の汁気をキッチンペーパーで拭きフライパンに入れ全体に焼き色を付ける。(冷蔵庫から出してすぐ調理する)
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③ ②を取り出しラップで包んでからポリ袋に入れてしっかりと閉じる。さらにジップロックなどの保存袋に入れ空気を抜くように口を閉じる。
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④ 炊飯器の内釜に熱湯を入れて保温しますが、内釜のここまでの線を超えないようにする。
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③を入れフタをする。保温キーを押し1時間したら取り出して冷ます。
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冷めたら保存袋から取り出し、残った肉汁は小鍋に移す。ローストビーフは塊のまま新しい保存袋に入れ空気を抜くように口を閉じる。
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粗熱が取れたら空気を抜くようにラップに包み、保存袋に入れて冷凍する。
✔冷凍保存:1か月を目安に食べ切る
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タレを作りますが、好みで砂糖の量を加減してください。倍量で作ってローストビーフ丼のタレにしてもいいですね。タレの材料ⓑを小鍋に入れ中火にかけ、アクを取りながら半量まで煮詰め清潔なフタ付きの容器に入れ、冷めてからフタをする。
※ローストビーフはブロックのままで送りましょう。気を付けていても、スライスするとき肉の表面に菌が付着します。切る手間はありますが安全のためにもおすすめです。余談ですが、筆者の娘への【仕送りご飯】に、よくローストビーフを入れていました。どうやって食べているのか聞いたところ、「かじっとる」との返答。呆れて言葉もありませんでしたが、その後もブロックの状態で送ったものです。
チンするだけ!うなぎの蒲焼き
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一人暮らしでは、うなぎは買わない(買えない)かもしれませんね。うなぎ好きなら市販の蒲焼をレンジで温めるだけで美味しく食べられるようにしてみては?
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✔日本酒をかける
スーパーで買ってきた蒲焼を簡単に美味しく食べるには、フッ素樹脂加工など焦げ付きにくいフライパンにうなぎの皮目を下にして入れ、弱火にかけ日本酒大さじ1(うなぎ1尾あたり)ふりかける。添付のタレを身にのせるように(フライパンにつかないように)かけてフタをして蒸す。2~3分蒸したらフタを取り皮に軽く焦げ目がつくように焼きながら水分を飛ばす。火からおろし上下を返してタレを全体に絡めたら出来上がり。ラップに包んで冷めたらフリーザーバックに入れ冷凍。
✔冷凍保存:1か月を目安に食べ切る
白菜の焼き浸し
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白菜をたっぷり使ったお浸しです。味付けは麺つゆとみりんだけ。水分が90%以上の白菜ですが、強めの中火で水分を飛ばすように加熱すればフライパン一つで簡単に作れますよ。
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人参や椎茸など好みの野菜を加えても。彩のきれいな焼き浸しになりました。
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野菜もたっぷり食べられますよ。
りんごのプリザーブ
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旬のりんごを送ってあげたいですよね。でも、一人ではたくさんのりんごを持て余してしまうことも。そうならないように煮てみては?材料を鍋に入れて弱火で煮込むだけなので簡単。電子レンジで作ることもできますよ。大きめの耐熱容器に入れ(ラップなし)アクを取りながら加熱します。
・りんご…3~4個(正味600g)
・砂糖…100g
・レーズン(好みで)…20g(熱湯に通してザルにあける)
・レモン汁…大さじ1
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りんごはタテ4つ割りにして5ミリの厚さのくし形に切る。塩水につけてから軽く水洗いし水気を切っておく。鍋にりんごと砂糖とレモン汁を入れ弱火にかける。
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時どき混ぜながら水気が少なくなるまで煮る。(途中レーズンを加える)粗熱が取れたらジップロックなどの保存袋に入れる。
✔冷凍保存:1か月を目安に食べ切る
【仕送りご飯】の送り方
【仕送りご飯】は冷凍して送るのがおすすめですが、翌日受け取って食べれるのなら冷蔵でも。1食分ずつ保存袋や容器に入れてからダンボールにつめます。
✔クール宅急便で発送する荷物は発送直前まで冷やしておく(予冷)
✔発砲スチロールは外気を通さないのでクール宅急便には適さない
【仕送りご飯】まとめ
離れて暮らすわが子へ送る【仕送りご飯】におすすめの手作りレシピを紹介しました。元気にやれているのか心配は尽きませんよね。何を送ったら喜んでくれるのかな?なんて悩むこともあるでしょう。そんな時は聞くのが一番。手軽に食べられる手作りのご飯は、何よりのご馳走ではないでしょうか。仕送りご飯の参考にしていただければ幸いです。
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