写真のみょうがは我が家の花壇に植えたもの。ブロック少し傾いてない?と動かしてみると、みょうががたくましく育っていまるではありませんか。固定していなかったとはいえ、ブロックを押すパワーには驚きました。今年もたくさん収穫できそうです。
みょうがの収穫時期は8月から10月の中旬の2か月半くらい。ほぼ毎日収穫し、ご近所さんに分けたり娘の家に届けます。この期間はみょうがを色々な料理に使いますし、【梅仕事】のように保存食も作るので【みょうが仕事】ですね。この記事では、娘に伝えたいみょうがの切り方や、たくさん収穫した時の保存方法と、薬味だけでなくいろいろな料理と相性抜群のみょうがレシピを紹介していきます。また、ぜひ知っておきたいみょうがの栄養や、【みょうがを食べ過ぎると物忘れする⁈】なんていわれる【みょうがのトリビア】もあわせてどうぞ。
みょうがの切り方【輪切り】と【千切り】
暑い夏に食べたくなるそうめんや冷奴。薬味に使うみょうがの切り方は、【輪切り(小口切り)】か【千切り】の2通りの切り方が一般的なようです。料理に合わせて切り方を変えると、さらに美味しく味わえますよ。
みょうがの切り方【輪切り(小口切り)】
繊維を断つ【輪切り(小口切り)】は、細かく仕上がるので、具材と絡みやすいのが特徴。
① 根元(変色部分)を切り落とす。
② 端から細かい小口切りにする。切ったみょうがは水にさらし箸でほぐし、水気をしっかりと切る。
みょうがの切り方【千切り】
① 洗ったみょうがの根元(変色部分)を切り落とす。
② 縦半分に切り、根元を三角に切り落とす。または切り込みを入れる。
根元を三角に切り落とすと1本1本がほぐれやすくなるよ。切り落としたところも千切りにしてね
少しくらいつながっていてもいいときは切り落としたり、切り込みを入れなくてもいいよ
③ 切り口を下にして、1~2ミリ幅で縦に切る。(②の△部分も同様に切る)
④ 千切りにした③は水にサッとさらして水けを切る。
みょうがの保存方法
みょうがを調理する前に、まずはよく洗います。スーパーで売られているハウス栽培のものでしたら、ぬめりの原因になる汚れを落と程度で大丈夫ですが、我が家のような庭で収穫した露地物のみょうがは、中に泥入っていることも。とくに花が咲いているものに多いようですが、ちゃんと食べられますから半分に切って流水で丁寧に洗いましょう。
みょうがの保存方法は冷蔵と冷凍の2通りプラス、保存食として甘酢漬けもおすすめです。付け合わせや箸休めの他に、刻んでタルタルソースに加えたり、すし飯に混ぜてもいいですね。みょうがは鮮度が落ちやすいので使い道に合わせて保存してくださいね。
ペーパータオルに包んで冷蔵保存 保存期間:約10日 | よく洗ったみょうがを濡らしたペーパータオルに包んむ。ラップやポリ袋に入れ冷蔵庫で保存。 ※ペーパータオルは2日に1回取り替える |
水につけて冷蔵庫で保存 保存期間:約1か月 | よく洗ったみょうがをフタ付き容器に入れ、ヒタヒタニなるまで水を注ぐ。 容器のフタをして冷蔵庫で保存する。 ※水は2日に1回取り替える。 |
みょうがを冷蔵で保存(濡らしたペーパータオルで包む)
みょうがはよく洗い、傷んでいる部分があれば切り落とす。濡らして軽く絞ったペーパータオルで3~4個(使いやすい数)まとめて包む。ラップやポリ袋に入れて冷蔵庫で保存。※ペーパータオルは2~3日に1回取り替える。
みょうがを冷蔵で保存(水に浸ける)
みょうがはよく洗い、傷んでいる部分があれば切り落とす。フタ付きの保存容器に入れ、ひたひたに水を入れる。※2日に1回水を取り替える。
みょうがを冷凍で保存
みょうがをたくさん収穫した時や、いただいたて食べきれないときなどは冷凍保存がおすすめです。1つずつラップでピッタリと包み、保存袋に入れて冷凍する。
小口切りや千切りにしてから、ラップに包み保存袋に入れて冷凍。
ラップに包んで1個ずつ冷凍保存 保存期間:約2か月 | みょうがをよく洗いペーパータオルで水けを拭きとる。1つずつラップで包み、金属トレーにのせて冷凍してから 保存袋に入れ冷凍保存。 |
カットしてラップに包み冷凍保存 保存期間:約2週間 | みょうがをよく洗いペーパータオルで水けを拭く。 切ってから使う分を小分けしてラップに包み、保存袋に入れ冷凍保存。 |
冷凍したみょうがは丸ごとなら薬味より焼き物などの加熱調理がおすすめ。刻んで冷凍したみょうがは、凍ったまま薬味にするといいよ
みょうがの甘酢漬けレシピ
旬のみょうがを甘酢につけて冷蔵庫にストック。
きれいな彩りと風味を活かして活用してみては。和え物や付け合わせ、お寿司の具にしてもいいですね。細かく刻んでタルタルソースに加えるのもおすすめです。
材料と作り方
みょうが | 10個ほど |
ⓐ酢 | 200ml |
ⓐ砂糖 | 50g |
ⓐ塩 | 小さじ1 |
みょうがは根元を少し切り落とし(穂先でも傷んでいる部分があれば切り落とす)、縦半分に切ります。
鍋に湯を沸かし、みょうがを入れサッと(5秒くらい)ゆでてザルにあげます。
水けを切ってから甘酢に入れます。ゆでたては色がくすみますが、甘酢に漬けることできれいな赤色に発色しますよ。半日ほど置き味がなじんだらいただきます。保存は冷蔵庫で。1か月を目安に食べ切りましょう。
みょうがの栄養と効果
みょうがの独特の香りの成分はアルファピネン。アルファピネンは森の香り成分として有名なそうで、ほとんどの木に含まれているそうです。森に入った時に最初に香るのがこの成分で、森林浴効果をもたらしてくれるといわれています。食欲増進や消化を助けたり、夏バテや風邪予防にも効果的だそうですよ。また、ビタミンやカリウム、葉酸などの栄養素も豊富に含まれています。
子供にも食べやすい!みょうがレシピ
みょうがの風味と食感を楽しめる食べ方は生でいただくこと。定番はそうめんや冷奴などの薬味ですが、みょうがは苦手な子供は多いかもしれません。これから紹介するレシピは定番の天ぷらに、肉と合わせたボリュームおかずやパスタなど幅広いレシピを紹介していきます。
みょうがの甘酢漬けでアレンジ!
みょうがの甘酢漬けのお酢を使ったアレンジレシピです。カリッと揚げた竜田揚げ(写真はさわら)をアツアツのうちに甘酢に漬け、薄切りにした野菜と漬け込むだけの簡単調理。冷蔵庫で冷やしてどうぞ。
みょうがの甘酢漬け入りタルタルソース
ゆで卵と刻んだ玉ねぎにマヨネーズなどで味付けした、手作りのタルタルソースにみょうがの甘酢漬けを刻んで入れました。
甘酢漬けのみょうがを入れたので、味付けはマヨネーズと隠し味の昆布茶少々で。
水切りヨーグルトもいれたらカロリーダウンだし、サッパリした味になるよ
みょうがの生ハム巻き
切って巻くだけの簡単レシピ。みょうがは千切りにしてサッと水に放し、キッチンペーパーで水気を拭いて生ハムで巻きます。このとき生ハムにわさび(チューブ)を塗っても。お好みで黒こしょうをかけていただきます。
みょうが入りポテトサラダ
いつものポテトサラダに輪切り(小口切り)にしたみょうがをあえても。
にしtみょうが入りヒレカツ
いつものヒレカツをアレンジしてみました。みょうがと大葉の風味と食感がアクセントに。薄切り肉で巻くロールカツもおすすめです。
材料と作り方
豚ひれ肉 | 200g |
みょうが | 4個(お好みで) |
大葉 | 5~6枚 |
天ぷら粉 | 適量 |
パン粉 | 適量 |
塩胡椒 | 少々 |
① 豚ヒレ肉のブロックに切り込みを入れながら切る(厚さ2㎝くらい)。切り込みを開いて軽く塩胡椒ふる。
② みょうがは千切り。
③ 開いた豚肉に大葉とみょうがをのせ、空気を抜くように手前からしっかりと巻く。
④ フライパンに水と天ぷら粉を入れ、箸の跡が残るくらいの硬さに軽く混ぜる(混ぜすぎないように)。
⑤ パン粉を付け、160~170℃の揚げ油で3~4分揚げる。油を切ってから食べやすい大きさに切って盛り付けます。
みょうがのフライ
我が家推しのみょうがレシピは、みょうがのフライ。天ぷらでもなくフライです。少し時間が経ってもサクッとした歯ごたえに、みょうがのジューシーさを味わえる一品です。しかも、冷凍保存OK。冷蔵庫で自然解凍してから、オーブントースターやオーブンなどでサクッとするまで軽く焼きます。ただし、焦げないようにアルミホイルを上にかぶせてくださいね。出来たてに近い味をいただけますよ。
みょうがの塩昆布パスタ
こちらも我が家の推しレシピ!たっぷりのみょうがと塩昆布のパスタです。みょうがのサッパリとした風味と塩昆布の旨味はクセになる美味しさです。
パスタをゆでている間に、フライパンにオリーブオイルとにんにくに鷹の爪の小口切りを入れ、弱火にかけます。にんにくが焦げないように時どき混ぜながら、みょうがを千切りにしておきます。にんにくがきつね色になってきたら火を止めてバターを加え、パスタと塩昆布を加え全体を混ぜて塩コショウで味を調えます。みょうがを入れて大きく混ぜたら出来上がり!写真はボイルしたソーセージをプラスしてボリュームアップ。
みょうがの天ぷら
さっくり揚がったみょうがの天ぷら。衣に塩を少量混ぜたのでそもままいただきます。さわやかな風味でおつまみにもピッタリ。市販の天ぷら粉を使った簡単レシピです。
材料と作り方
みょうが | 適量 |
天ぷら粉 | 適量 |
水 | 適量 |
塩 | 少々 |
揚げ油 | 適量 |
市販の天ぷら衣の割合は表示通りでもかまいませんが、衣厚めに仕上がります。少量の揚げ物でしたら目分量で衣を作っては。水に塩少々を入れて混ぜます。味をみて少し塩味を感じるくらいがおすすめ。少しずつ粉を加え好みの硬さにします。くれぐれも混ぜすぎないように。少し粉が残っていても大丈夫ですよ。
収穫が遅れて花が咲いたみょうが。収穫のタイミングは花が咲く前ですが、咲き始めたくらいならまだまだ美味しくいただけますよ。咲き終わりくらいになるとつぼみの中がスカスカになってしまいます。
花もいっしょに揚げましょう。みょうがの切り口を少し落とし、大きなものは半分に切ります。つぼみに泥が付いていたらきれいに洗い流しキッチンペーパーで軽く拭きます。
大きめのフライパン一つで衣をつけていきます。まずは市販の天ぷら粉をみょうがに付けましょう。粉が水分を吸ってくれるので油ハネを防いでくれますよ。
フライパンを少し傾けて水と塩少々入れて塩を溶かします。薄衣でしたら粉は少な目で。
170℃の揚げ油に入れカラリと揚げます。アツアツでいただきましょう。
みょうがの他にカボチャやさつまいもなども一緒にどうぞ。
【みょうがのトリビア!】食べ過ぎると物忘れするってホント⁈
みょうがを食べ過ぎると物忘れするって聞いたことはありませんか?落語の【みょうが宿】なんて話もありますが本当でしょうか?答えは × 。根拠になる成分が発見されていないことから、どうやら迷信のようです。物忘れどころかα波を発生させる効果があるそうですから、集n中力を向上させる効果も期待できます。その成分はみょうがに含まれるアルファピネンによるもの。血液の流れを良くしたり、気持ちをリラックスさせてくれます。ただし、どんなに体に良い食べ物も食べ過ぎには気を付けましょうね。
まとめ
みょうがの独特な香りと、シャリシャリとした歯ごたえ。日本ではおなじみの香味野菜ですが、食用として栽培しているのは日本だけだそうです。みょうがの原産はアジア東部とされていて、邪馬台国(2~3世紀)のことが書かれている【魏志倭人伝】に登場するほど歴史が古い野菜です。あの卑弥呼も食べていたかもしれませんね。長期保存できる甘酢漬けは、刻んで和えると子供にも食べやすくなるようです。太古から日本人に愛されてきたみょうがを美味しく楽しみながら味わいたいものです。
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