意外と知らないかも!ひな祭りとは?食べ物や献立と由来を一挙紹介

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ひな祭り、桃の節句とも呼ばれますね。
女の子の健やかな成長を願うといわれる行事ですが、さまざまな由来があります。

何となく知っているようで、意外と知らないかも「ひな祭り」について紹介します。

そもそも、なぜそんなことをするのでしょう?

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ひな祭りの由来について

ひな祭りの由来は諸説ありますが、中国でおこなわれていた「上巳(じょうし、じょうみ)の節句」が日本に伝わってきたそうです。

中国では上巳を「忌み日」とされ、災いが襲ってくるといわれています。それらを避けるために川で身を清めるという風習があり、日本にも伝わりました。

ひな祭りと五節句

五節句とは「節目の日」
季節の節目に健康や長寿、豊作などを願います。

◇人日(じんじつ):1月7日
◇上巳(じょうし、じょうみ):3月3日
◇端午(たんご):5月5日
◇七夕(たなばた):7月7日
◇重陽(ちょうよう):9月9日

ひな祭りは「上巳」・「上巳の節句」に由来します。

ひな祭りの期限は1000年前⁉

ひなまつりの歴史は古く、その起源は約1000年前の平安時代にまでさかのぼるといわれています。

ひなまつりの「ひな」の語源は、当時の上流階級の少女たちが「ままごと遊び」を楽しんだ、「ひいな」と呼ばれていた人形のことです。

この「ひいな」に自分の災いを託して川に流し、無病息災を願う行事をしていました。今でも残る、「流し雛」のルーツですね

当時は人型に切った紙を流していたそうです。

この「ひいな」が「ひな」に変わっていったといわれています。

流されるものから飾るものに

時代とともに立派な人形が作られるようになり、川に流されていた人形は飾るものになりました。

そして江戸時代に入り女の子のための行事として定着することとなったのです。

桃の節句は女子だけじゃない⁈

三月三日はもともと女の子のための行事ではありませんでした。江戸幕府によって「上巳の節句」が五節句のひとつに定められると、五月五日の「端午の節句」が男の子の節句に対し、三月三日は女の子の節句となりました。

ひな人形を飾るのはいつ?

ひな祭りは3月3日ですが、2月に入ってひな人形を飾る光景を見かけませんか?

飾り始める時期は厳密ではありませんが、そもそも厄払いの意味がありますから、節分の豆まきで厄払いをしたあとの2月4日ごろから2月中旬にかけてがよいとされています。

早く片付けないとお嫁にいけないってホント?

3月3日を過ぎ、早くひな人形を片付けないとお嫁にいけない(お嫁にいき遅れる)といういい方を聞いたことはありませんか?

片づける時期に決まりはありませんが、理由はいくつかあります。

◇厄災の身代わりになってくれた人形をいつまでも置いておくのはよくない。
◇片付る習慣のためのしつけ
※地域によって片付ける時期が違います。

ひな祭りの食べ物と由来

ひな祭りの料理と聞いてまっさきに思い浮かぶのは何でしょう

ひなあられでしょうか?
ちらし寿しにハマグリのお吸い物、ひし餅、白酒などがありますよね。
それらの食材には春の旬のものが使われており、それぞれの料理や色には意味が込められています。
では、ひな祭りの代表的な食べ物と由来を紹介します。

ひな祭りの食べ物5選!

ひな祭りには伝統的な料理があり、旬の食材が多く使われています。

それぞれの料理や食材の由来を紹介していきます。

ひなあられ

平安時代の上流階級の女の子たちは、ひな人形を持って野山や川に出かけ、ひな人形に春の景色を見せてあげる「ひなの国みせ」という風習がありました。

旬のごちそうと「ひなあられ」を持っていったのが始まりで、菱餅を外で食べることができるようにと、菱餅を砕いて作ったという話が残っています。

いまでは、いろいろな形や色と味の「ひなあられ」が並んでいますが、三色のひし餅で作ったとされる「ひなあられ」には意味があります。

◇白:「大地のエネルギー」◇赤(桃色):「生命のエネルギー」
◇緑:「木々のエネルギー」

ほかにも、四季を表す4色という説もあります

◇春=緑◇夏=ピンク
◇秋=黄色
◇冬=白

ちらし寿し

ひな祭りの定番⁈のような「ちらし寿し」ですが、もともとは、寿(ことぶき)を司(つかさどる)と、縁起の良い食べ物でしたから、ちらし寿しに由来はありません。

使われる具材に意味があります。

◇海老:腰が曲がるまで長生きできますように
◇れんこん:穴が開いて先が見える所から、先が見通せますように
◇椎茸:亀の甲羅に見立てる椎茸は、長寿の象徴に
◇豆:健康でマメに働けますように

これらの具材の他にも、錦糸卵や三つ葉などが華やかに盛られた「ちらし寿し」は、ひな祭りに欠かせないメニューの一つになりました。
おせち料理のようですね。

蛤のお吸い物

「姫様」をあらわすという蛤。
蛤は1対2枚の貝殻をもつ2枚貝です。対になっている貝でないと合いません。
そこから、仲の良い夫婦をあらわすといわれ、蛤は一人の相手と一生仲良く過ごすという、幸せを象徴する縁起物として扱われてきました。

ひし餅

菱餅に使われている3つの色には諸説あり、地域によっても違います

それぞれに意味があります。
緑色の餅にはよもぎ、白色にはひしの実が入り、ピンクの餅の色づけにはくちなしが使われています。

緑…健康や長寿、健やかな成長を願う。
白…清浄、子孫繁栄と純潔を願う。
ピンク…魔除け、くちなしの実には解毒作用がある。

また、重ねる三色の順番で、春の情景を表現しています。

◇下から緑・白・桃色の順番で、「雪の下には新芽が芽吹き、桃の花が咲いている」
◇下から白・緑・桃色の順番で、「雪の中から新芽が芽吹き、桃の花が咲いている」

なんとも風情がありますね。

白酒

もともとは、桃が百歳を表す「桃歳(ももとせ)」に通じることから、桃の花びらを漬けた「桃花酒(とうかしゅ)」が飲まれていました。

桃は古くから、邪気を祓い気力や体力の充実をもたらすといわれ中国から伝えられたそうです。

桃花酒が白酒に変わったのは江戸時代です。
白酒はみりんや焼酎に蒸したもち米やこめ麹をを仕込み、1か月くらいかけて熟成させたもろみを、すりつぶして作られたものです。
女性にも飲みやすい白酒は、桃の花の赤(桃色)と白の対比でめでたい!ということもあり、雛祭りのお酒として定着したようです。

ただ、白酒にはアルコールが9%前後含まれているので、子供は飲めません!

ひな祭りはみんなのイベント!

3月3日はその由来からも分かるように、本来は女の子だけでなく、みんな元気に過ごせるようにと願う日なんですね。
この日にふさわしい食べ物を楽しみながら、家族・親戚・友人・地域の方などと、楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか。

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