アメリカの新興企業イートジャストにシンガポール食品庁は人口鶏肉の販売を許可しました。ブランド名はGOOD Meat。
鶏の細胞から培養した人口の鶏肉の販売許可を出したのはシンガポールが初めてです。まずはチキンナゲットから、近いうちにシンガポールのレストランのメニューに登場するそうですよ。
イートジャストの人口鶏肉とは?
イート・ジャストの人口鶏肉、シンガポールが初の販売認可 https://t.co/EXgtBkJEMA
— ロイター (@ReutersJapan) December 3, 2020
ビヨンドミートやインポッシブルなどの多くの新興企業は、エンドウ豆や大豆など、食物由来の原料を基にしていますが、イートジャストの人口鶏肉は鶏肉の細胞を培養して作られているため、タンパク質やミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいるのが特長です。イートジャストによると、まずはナゲット状で販売し、今後はササミとして販売する許可も申請する予定。人口鶏肉はシンガポールで生産するそうです。
イートジャストのチキンナゲットの味や作り方は?
画像はイメージです
GOOD Meatはどのように作られているのでしょう。イートジャストの原料は食物由来ではなく、培養肉を使用しています。飼育されて殺される動物ではなく、動物の幹細胞から筋繊維を培養して作る本物の高品質の肉です。少量の動物細胞を増殖させるため、食物由来の栄養素を供給し細胞を肉に成長させるとのこと。ですから、従来の方法で生産された鶏肉と同様の組成を持つ本物の鶏肉です。GOOD Meatのホームページによると肉の成長にかかる期間は数週間とありました。
イートジャストって?
イートジャストは食物由来の代替食品を製造するアメリカの新興企業です。2011年にハンプトン・クリークとして設立され、完全食物性のマヨネーズ「JUST Mayo(ジャスト マヨ)」を発売し話題になりました。その後社名を変更。2018年に発売した緑豆を原料にした主力商品の「JUST Egg(ジャスト エッグ)」は食物由来卵市場で99%のシェアを持っています。また、培養肉(鶏肉や和牛の幹細胞から筋繊維を培養して作る代替肉)を研究・開発しています。
イートジャストとシンガポール
シンガポールは人口が570万人。食料自給率は10%ほどだそうで、政府は無効10年で自給率を引き上げる政策を打ち出しています。また、政府系投資会社テマセク・ホールディングスは、医薬・農薬大手の独バイエルとアメリカに都市型農業に適した野菜の品種を開発する新会社を設立しました。
イート・ジャスト人口鶏肉のまとめ
地球温暖化への影響が大きい温室効果ガスの排出は、化石燃料の使用と、メタンを牛が排出するなど畜産による動物性食品の消費が主な原因です。動物性の肉を使用しない代替肉に置き換えることで、2,500リットルの水資源と、ガソリン車が約18km走るのに匹敵する温室効果ガスの大部分を節約できると言われています。今後さらに期待される代替肉に注目です。
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